娘と歩く帰り道
毎日のひそかな楽しみがある。
それは、娘のお迎え。
現在小学1年生。
児童クラブへのお迎えは、ほぼ自分の役目だ。
小学校へは車で5分、歩いて15分。
雨などの事情がない限り、歩いて向かう。
娘は少し不満そうな時もあるけど、娘と歩くこの15分が
たまらなく好きなのだ。
「今日の給食何だった?」
「今日は誰と遊んだの?」
「今日は何を習ったの?」
それこそ、本当に他愛もない会話をするだけだけど、この時間が大好きだ。
こども園の頃に比べると、話す言葉も大人っぽくなったり
返事するのを面倒くさそうにする事も増えたけど
これも成長を感じる機会だったりする。
娘には、些細な事にも気付き、そしてそれを楽しめるような人間になって欲しい。
何の変哲もない帰り道でも、季節の移ろいは感じる事ができる。
季節ごとに違う花は咲くし、虫も違うし、日の長さだって違う。
その事を意識して会話に取り入れてるけど、娘はどんな風に感じれくれてるのかな。
今は笑顔で手をつなぎに来てくれる。その手も、どんどん大きくなっていくのが分かる。何か切ない気持ちになるのは何だろうか。
でも、そのうちにそんな事もしてくれなくなる日が必ずやってくる。
本当に寂しいけど、その日ができるだけ遠くなるようによき父親であり続けようと思う。